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1:ネタデス@\(^o^)/:2017/05/01(月) 07:55:31.49 ID:CAP_USER9.net
千葉県の女児死体遺棄事件で逮捕されたのが保護者会長だった衝撃は、PTA関係者にまで波及している。
悪意があれば、保護者会やPTAの役員らが立場を利用できる恐ろしさが浮き彫りになったからだ。
「過剰な負担」か、それとも「他人任せのリスク」か。保護者のジレンマを取材した。

東京都内の小学校で4月からPTA会長になった30代の女性は、前任者からの引き継ぎの際、あぜんとした。
手渡されたファイルとデータには、同校の全校児童とOBやOGに及ぶ計10学年分の住所、家族構成、携帯電話番号、メールアドレスなどの個人情報。
しかも、30人以上いる役員全員が受け取った。
毎年1年間、各家庭で管理し、後任に引き継ぐことになっている。だが、個人情報の取り扱いに関する説明は一切なかったといい、「悪用しようと思えば、いくらでもできる仕組みだと感じました」。

PTA役員の経験がある埼玉県の女性(34)は閉口する。「子どもが通う学校の名簿には、離婚調停中、保護者同士再婚した、難病を患っているなど、各家庭が役員を逃れるために申告した事情が子細に記されていました。
しかも、PTA関係者は全員閲覧できました」

あらゆる情報が手に入る「特権」が与えられるPTA役員。しかし、無償の仕事の多さなどから、自ら手を挙げて引き受ける人は少数派だ。
事件が起きた千葉県松戸市でも、被害にあった女児と同じ学校に子どもを通わせている保護者の女性(37)はこう語る。

「(容疑の)保護者会長は立候補。みんなやりたくないので、どうぞどうぞという感じだった」

容疑者は通学路で毎朝のように見守り活動に参加し、学校にも自由に出入りしていた。警察は被害者と面識があったことを把握しているという。
「保護者会長」の立場を「悪用」して、被害者の普段の行動を把握し、信頼を獲得していたとしたら……。

小誌の取材でわかったのは、人望があるとの声があまり聞かれない容疑者が、熱望して、2期目も会長に立候補していたことだ。

保護者の反対運動もあったというから、同校の関係者が無関心だったとは言い切れない。
しかし、このケースに限らず、全国津々浦々、「自分が役員にさえならなければ、誰がやってくれてもいい」という空気がはびこっている。
千葉の事件で「他人任せ」が子どもを危険にさらすリスクもあるという事実を突きつけられ、その気持ちは揺らがないのだろうか。

最後に記した一覧を見てほしい。PTAの立場を悪用したトラブルや犯罪は、実際に起きている。
2005年には、三重県の小学校PTA会長の男性(当時34)が、自宅に泊まりに来た長女の友人2人(ともに当時小5)の体を触り、強制わいせつ容疑で逮捕された事例も。
子どもだけでなく、親の個人情報が狙われることもある。

ある都内の小学校では、在校生の家庭に突然、保険勧誘のダイレクトメールが届くようになった。
しかも、医師や教師などの安定的な職業の家に集中的に届き、母子家庭は省かれていた。
不審に思ったPTA役員が調べると、ある30代の女性が「会長に頼まれた」とうそをつき、金庫から名簿を取り出していたことが発覚した。
ほかにも「選挙出馬の案内に名簿を使った人がいた」「PTA会長が入信している宗教の集会の間に子守をしてもらうため、集まりを無理やり作った」など、取材で耳にした悪用例は枚挙にいとまがない。

もちろん、多くの保護者がまじめにPTA活動に取り組んでいることも事実だ。
各地のPTAに詳しいライターの大塚玲子さんは、「千葉の事件で、PTAに貢献する父親への偏見や、PTA活動そのものが『いらない』とされる風潮が加速するかもしれない」と危惧する。
大塚さんによると事件後、ある小学校では、父親が「男親のPTA活動や授業参観の禁止」などの極端な提案をしたという。

問題の本質は、重すぎる負担だ。PTA会長などを計10年務めた経験のある50代の自営業男性は、「PTAには、勤め人が担うのは不可能な仕事も多く、押し付け合いに発展するのはやむを得ない」と指摘する。
3人の子を持つ専業主婦の女性(33)は嘆く。
「子どもの中学校のPTA役員選考会議は、ひどいなすり付け合い。決まるまで教室に軟禁状態で、入り口で役員が見張っていて、トイレも許可がないと行けませんでした」 ※続く

配信 (更新 2017/4/28 11:30)

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【【PTA】「男親のPTA活動禁止」の提案も 千葉・女児死体遺棄事件で波紋】の続きを読む