先日、フランス政府から経営難のタイヤ工場への投資を依頼されたアメリカの某タイヤ会社が「視察してみたが、1日のうち労働3時間、休憩が1時間、残る3時間がおしゃべり。そんな工場を買収するなど馬鹿げてる。」と返答したことが話題になっていました。なんともまあ酷い言われようですが、そのフランスがとるのは週35時間労働制です。導入されたのは2002年で、これは35時間を超えて労働した場合、その分はどこかでまとめて有給休暇をとる決まりになっていて、基本的に1週当たり35時間以上は働けない制度でした。先進34ヶ国加盟のOECD(経済協力開発機構)による、2011年の「労働時間あたりのGDP」は57.7ドルで7位と意外にも(失礼!?)ドイツ(55.8ドル:8位)や日本(41.6ドル:19位)より上位にランキングされており、相当に高い生産性を維持しています。これはいったい何故なのでしょう。これは、35時間労働制の導入で企業から効率アップを求められたフランスの労働者は、一旦は反発したものの、もとより世界一効率がいいといわれる働き方を更に研ぎ澄ましたのです。http://www.pmc-net.co.jp/gallery/gallery-992-47545.html