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1:ネタデス@\(^o^)/:NG NG BE:844481327-PLT(13345).net
安部公房の短編小説「闖入者(ちんにゅうしゃ)」は、見知らぬ9人家族に突然部屋を占拠される男を描いた1951年の作品だ。
「出て行け」と訴えても、強引な多数決で乗っ取られる

▼反論すると「民主主義の原理を否定するファシスト」と殴られ、給料や家財を奪われ、屋根裏に追いやられる。
大家や警察も取り合わない。
問答無用の多数決で、全てが決まる世界

▼独裁者ヒトラーは当時のドイツ議会の大多数に支持されていた。
多数決には危険が潜むからこそ、民主主義は少数意見の尊重を重視する。
国会での質問時間が野党側に多く配分されているのも、その担保の一つだろう

▼衆院選の圧勝を受け、安倍晋三首相は野党側の質問時間を削減し、与党分を拡大するよう自民党に検討を指示した。
単純な議席数配分なら、現行の「2対8」から「7対3」へ。
身内の甘い質問を増やし、野党の追及を封じ込めようとする狙いが見える

▼6日には名護市辺野古の新基地建設で新たな護岸工事を強行した。
選挙で県民が示した新基地反対の民意など、少数意見として取り合わない。
首相があれほど連呼した「謙虚な姿勢」は選挙の圧勝で消えた

▼「闖入者」で主人公は「不当な多数と闘おう」とアパートの隣人に団結を訴えるが失敗し、心までむしばまれる。
66年前に書かれた小説の世界が、荒唐無稽に思えない。(磯野直)

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/167130
【沖タイ「多数決は危険!見知らぬ家族にいきなり家を乗っ取られる。ヒトラーがー 安倍がー」】の続きを読む