1:ネタデス@\(^o^)/:2017/06/23(金) 20:15:17.01 ID:CAP_USER9.net
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170623/bsc1706230500002-n1.htm


三菱航空機(愛知県豊山町)がパリ国際航空ショーで、MRJの実機を披露した。計画遅れの瀬戸際で展示にこぎ着けたが、開発では海外勢との差が浮かび、ほろ苦いデビューとなった。航空機分野で世界をにらむ部品メーカーは、初の国産ジェットに希望を託す。

 各社の新型機が並ぶパリ近郊のルブルジェ空港。「開発が進んでいることを理解してもらうのが一番のミッションだ」。三菱航空機の水谷久和社長は18日、最初の顧客であるANAホールディングスの青いカラーに塗り替えた機体を背に、こう強調した。

 巨大市場の欧州でお披露目すれば営業効果は高まる。しかし展示した機体は、米国で飛行試験を急ぐ4機のうちの1機。設計変更により試験時間が延び、中断してまでパリに運ぶかは、ぎりぎりの判断だった。

 報道陣に公開した機内は断熱材や配線がむき出しのまま。デモ飛行の準備まで手が回らず、25日の閉幕を前に展示は終了。幹部は「今はこれが精いっぱいだ」とつぶやいた。

 最大のライバルとされるブラジルのエンブラエルは、派手なデモ飛行を連日繰り返した。小型機市場のシェアはトップ。ショーに合わせて新型機「E2」を新たに30機受注したと発表し、勢いを印象付けた。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/170623/bsc1706230500002-n2.htm

E2はMRJと同じ米プラット・アンド・ホイットニー製の低燃費エンジンを搭載し、2018年から市場に投入する計画だ。エンブラエル旅客機部門トップのジョン・スラットリー氏は「これまでで最も利益を生む機体になる」と自信を示した。

 航空アナリストの杉浦一機さんは「航空ショーはライバルに実力を見せつける場でもある。相手だけが受注を発表すると旗色が悪い」と指摘する。小型機市場でシェア2位のカナダのボンバルディアは「Cシリーズ」が好調で競争は激しい。

 パリには航空分野の事業拡大を目指す中小メーカーも乗り込んだ。中部経済産業局は職員をショーに派遣し、企業と欧州メーカーとの商談の場を設けた。

 日本航空宇宙工業会によると、16年の国内航空関連の生産額は約1兆7000億円。30年に3兆円を超えるとの推計もある。製造業が盛んな中部地域では、有望な成長市場として官民一体で産業の柱に育てたい考えだ。

 欧州では航空機大手エアバスに連なり、多くの部品メーカーが発展する。ドイツ企業のブースを訪問した機械部品のエステック(静岡県清水町)の鈴木誠一社長は「加工技術では負けていない。MRJが成功すれば、日本も変わる」と期待した。(パリ 共同)
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